そんなモヤモヤは消えないまま、特に何を話すでもなく、夜になり私はいつも通りヤヅキに送られることになったんだけど… 「なんでみんな居るの?」 「…なんとなくだ」 答えたのはヤヅキ。 ヨウとユウ、ルキまでもが送迎してくれる。いや、嬉しいけど… こんなに夜が来て欲しくないと思ったことはない。そんな事を思いながら私はヤヅキの腰に回す腕を強めた。 さっきからジンの声が耳から離れなくて、不安ばかりが募る。