「…だから、まだっ」





さっき留めたバイクの横で携帯を握りしめる手に力が籠る。





「嘘ついてんじゃねぇ…見てっかんな俺は」





そう言うジンだけど、さっきから何を言っているのか分からない。




ううん…分かりたくないんだ。