「家に誰かいるのか?」 その視線の先には、赤いマジェスティが止められていて… 「兄ちゃんが、帰ってきてるみたい」 何年も変わらないバイクを見て、愛用してるんだなと思った。 「んじゃ、安心だな。どっか行く時は一緒に行けよ」 「ねぇ、なんかあったの?」