「美桜っ!!」




五分ほどで来てくれたヤヅキとルキにまた涙がこみ上げる感覚がしたけど、ぐっと堪える。



私の元に駆け寄ったヤヅキはヨウの姿を見て一瞬驚いた顔をしたけど、すぐにルキのバイクに乗らせた。



「ごめんなさい私っ…」




「話は後だ。乗れ」




初めてメットなしで乗ったバイク。