私が泣いてる暇ないのに… 「…あのね、ヨウ」 わたしの言葉を遮るように、吐いた息は震えていて… 「……っなんで…なんで助けんだよ、なんで来たんだよっ謝んなよ!!」 その悲痛な叫び声がコンクリートに響きピーンと張った。 「…ヨウっ…ご、ごめっ」 座り込んでコンクリートだけを見つめるように頭を上げないヨウの肩は震えていて。