「…ヨウ、ごめん。」 誰に聞かれても答えられないその問い。 「…まさか、グル?」 「そんなんじゃっ…ごめんね、ごめんっ」 壁に寄りかかり座り込んだヨウの隣に同じように座った私は謝る事しかできない。 涙がじわじわと溢れ、視界を滲ませて、目に映るコンクリートがゆらゆらと揺らいで見えた。