ーーー…バシッ。 予想以上に大きな乾いた音が響いた。 ザワッと空気が淀めく。 「…ヨウ、行くよ」 フラフラと立つヨウの腕を自分の肩にのせて歩く。あの場に留まっているよりはマシ。 ジンも気が済んだのか追いかけてくることもなく、ただただその視線を背中に感じて、急いで見えない所に移動した。 「あいつと知り合い?」