「私も用事あるから!ちょっと行ってくるね!」 ルキが話し相手になってくれたおかげで朝の不安やらはほとんどなくなっていたと言うのに、また不安と恐怖の波が押し寄せる。 「えーっヤヅキに送ってもらう?」 「ううん、大丈夫だよ…」 それでも、できるだけ平気なふりをして私は家を出た。 ジンは怖いくせに、ジンを助けたいと思うのは変わらなくて、行って後悔するくせに、呼ばれると行ってしまう。 そんな自分は正直嫌いなんだよなぁ…