「あ、今日もヤヅキのバイクで来たんだよね?」 話題を変えたかったのか、重い雰囲気に耐えられそうになかった私はニコッと急に表情を変えたルキに乗っかって返事をした。 「へぇ…あのヤヅキがねぇ」 「何それ?」 何を思ったのか、ニコニコというよりニヤニヤしている。 「…ヤヅキが女の子をここにずっと置くなんて初めてなんだよ?もちろんバイクの送り迎えを毎日するのもね」 「えっ!?」