「…多分ヨウが泣いてるだろうけど、気にすんな。」 「えっ……」 ヤヅキの家の倉庫にバイクを留めながらさらっと言われるけど、気にしないなんてことが私に出来るだろうか…いや、むしろヨウが私を追い出そうとするんじゃないかと少し不安になった。 家に入るとリビングのポツンと置かれた椅子の上で体育座りをしてすすり泣いているヨウの姿。その横に立って頭を撫でるユウ。 「…何があったの?」 ルキの目の前に座る時に、コソッと耳打ちした。