「あははっ……うん、久しぶりだね」 「あぁ、久しぶりだな美桜」 ヤヅキだ。 少し低めの声。 きっと電話の向こうの彼は少し微笑んでいるんだろうなって思える優しい声。 そう思ったら急に涙が溢れてきた。 「…っバカ、ずっと待ってたのよっ」 「待ってたのは、俺も同じだ。今迎えに行く」 ブチッとすぐに切れた電話口からツーツーツーッと音が鳴った。