私だって喧嘩はできるし、自信もある。でもそれは一般人やちょっとした族とやり合える程度で、いくら騙すと言っても男相手に勝てるような人とタイマンなんて、こればかりは無理だ。
一般的に見れば強くても、族の世界で見ればまだまだだ弱いんだ。
でも彼女の事を知れたし、どれ程危険かもよく分かった。それだけでもジンを救える1歩に近づいた気がした。
伸びをして、さっきジンから電話を貰った連絡帳を何気なく開く。そこから番号が消えない事が、まだジンとは繋がっているんだと実感する。
「……あれ?これ、誰のだろう?」
同じ欄にあたかも初めからあったかのように並んでいる、知らない番号。

