「俺のことばっかり言わせてズルい」
「えっ?」
居候四日目。
ベランダで洗濯物を干すわたしの肩に座ってた椋太朗が不意に呟いた。
「今度は桜菜が色々俺に教えてくれる番やろ? なんで一人暮らしなん?」
また唐突なこと言ってくるなぁ……。
しかも……一人暮らしの理由、か。
あんまりベラベラと話したいことでもないんだよね……。
そう思ったら、無意識に口を閉ざしちゃってた。
そんな態度したら椋太朗が心配するかも……。
「桜菜?」
ほら。
ちょっと困ったような椋太朗の声が耳元に響いてきた。
「……そのピンクの下着は勝負下着なん?」
油断も隙もない……。
「何の勝負? ジャンケンなら間違い無くパー出すけど」
肩に乗せていた椋太朗を右手に掴み、ベランダの柵より外に突き出した。
「やめてー!! 今パー出したら俺死ぬー!!」
「死なないよ。……壊れるけど」
「俺が悪かったー!」
わたしも迂闊だった……。
作り物とはいえ、この椋太朗の前で洗濯物干すとか……。
という訳で、今回は免除してやるか……。
「えっ?」
居候四日目。
ベランダで洗濯物を干すわたしの肩に座ってた椋太朗が不意に呟いた。
「今度は桜菜が色々俺に教えてくれる番やろ? なんで一人暮らしなん?」
また唐突なこと言ってくるなぁ……。
しかも……一人暮らしの理由、か。
あんまりベラベラと話したいことでもないんだよね……。
そう思ったら、無意識に口を閉ざしちゃってた。
そんな態度したら椋太朗が心配するかも……。
「桜菜?」
ほら。
ちょっと困ったような椋太朗の声が耳元に響いてきた。
「……そのピンクの下着は勝負下着なん?」
油断も隙もない……。
「何の勝負? ジャンケンなら間違い無くパー出すけど」
肩に乗せていた椋太朗を右手に掴み、ベランダの柵より外に突き出した。
「やめてー!! 今パー出したら俺死ぬー!!」
「死なないよ。……壊れるけど」
「俺が悪かったー!」
わたしも迂闊だった……。
作り物とはいえ、この椋太朗の前で洗濯物干すとか……。
という訳で、今回は免除してやるか……。