周りにいた他の生徒とかが吹っ飛んだ俊明君を見て私を見る。




やっぱり私が思いきり押したから?





ステージ上で歌ってた歌も終わり、曲が止まって途端に静かになった気がした。






『悪いけど、やっぱりお前には渡せねー。返してもらうから。』






フワッと優しく握られる手。





そして私の視界に俊明君が映らないように体で隠してくれる愛しい背中。







『ま…もる君…。』







『俺が守ってあげるって言ったのに遅くなってごめんね?』





そう言ってくれる声はとても優しくて。






護君の背中に思いきりしがみついてしまっていた。