『ちょっと休憩しようか?』




「え?まだ疲れてないし平気だよ!」




もっと一緒に色々見ていたいもん。





『どこかで休みながら話したいんだ。あ!話したいって言っても愛夢美チャンに無理矢理話させようとは思ってないからね!』




だったら休もうか?なんて聞かずに、休みたい!って言ってくれたらいいのに。




時々強引なんだけど、やっぱりイヤじゃない。





それは護君が私の事気遣ってくれてるから?






話したいって言われて少し前の私なら絶対むり!って思ってた。




でも今は、私も護君とゆっくりお話がしたいって思ってるんだ。



いっぱい護君の事が知りたいって思ってるの。





この気持ちってやっぱり……護君が好き…になってきてるってことなのかな?










中庭からまた校舎の中へ入って、空き教室へと連れていかれた。






乱雑に重なる机と椅子。
その中から椅子を引っ張り出して私の前に置いてくれる。





「ありがとう。」





座る私の目の前に向かい合わせに椅子を置いて座る護君。