『愛夢美チャン同じの飲むのイヤって言いそうだったから1本しか買わなかったんだよね。』



ペロッと舌を出しながら言ってまた私の手を引いて歩き出す護君。




お陰で私の顔はずっと真っ赤なままだけど。
だけどね?なんでだろう。


ちょっと強引って思ったけど…イヤだって思わなかったよ?







残り半分くらいになった缶ジュースを片手に握りながら、もう片方の手は護君と繋がっていて。





一緒に中庭にあるヨーヨー釣りや、輪投げなどをやってる人を見ながら歩く。





「なんだか季節はずれの縁日みたいだね。」





そういった私に笑って頷く。




あちこち見て歩く内にドキドキする感覚に馴れてきて。



護君と一緒に歩いてるだけで楽しいと思える様になっていく。






一緒にやった輪投げが入らなくて何も手にに入らなくても護君が隣にいるからかな?


何を見ても、何をしても楽しくて。






ずっと続くドキドキ感が心地よく感じるのがわかる。