[そう言えば、名前が無いんだよね?
ならこのウチが付けて上げるよ]
と女の子は私の手を掴み、ほんのり微笑んだ。
そして少したった頃女の子がまた喋り出した、[ゥン…ぁあそうだ、お前の名前は琴と音でことね今日からもしも記憶が戻るかお前の事を知っている奴が居るまでその名前で良いか?]と不安そうに女の子が言った。
[ゥンン…嫌じゃないありがとう、ってそう言えば貴方も無いんだよね?名前は]
と私は女の子に質問をした。
[そうだが…でも]と言って女の子は何も話さなくなった。
それを見た私は、良い名が思い付いた。
それを口にした[か、な…奏貴方の名前は奏今日から宜しく]と私は奏に、笑顔で返した。
これが私たちが、出会い仲間を作りこの腐った、××を壊すまでの最初の出来事。

これからで追うであろう、物は私達のように嘘をついて出会って行くのあろうかそれとも、嘘を辞めて本当の事を言うのだろうか。
そんな事を考えながら、私は…私達はこの図書室を出ていった。