「知ってたよ。全部、聞いてたから」 離れた声。 「事故のことは…知らなかったけど、まだ坂崎さんがこの学校にいるってわかったから、先生に頼んだ」 一歩近付いた声。 「俺は坂崎さんのことを何も知らないから、もし今日坂崎さんが来てくれたのなら、絶対見つけてやるって思ってた」 また数歩近付いた声。 「だから、逃げないで」 真正面から、ぶつけられた声。