sweet voice

「藤原さん?」


内川さんの声で、我にかえった。


「は、はい」


思わず声がうわずってしまう。


「次会うときに、返事聞かせてください」


「わかりました」


そのあとは、どこで何をしたいかという話になり、次の土曜日に会うことになった。


一人暮らしの暗い部屋に着いてすぐに、茜へ連絡した。


『私も、内川さんは花音狙いだと思ってたよ。


花音ばっか見てたし』


「茜はどうだった?」


『うん、長谷部さんと二人でバーに行って、連絡先交換した』


「長谷部さん、茜のタイプでしょ」


茜は、背が高いスポーツマンが好きなんだよね。


『そうそう、大学でバスケやってたんだって』


「次、いつ会うの?」


『今度の土曜日』


「私も、土曜日に有楽町で映画観てくる」


『お互い頑張んなきゃね』


「うん、頑張ろう」