年下属性はありません!

「しかもやけにベタベタ触ってましたよね」

いや,ベタベタではなかったけど,ちょっとしたボディタッチはあったね・・・

「こ,こけそうになったから助けてくれたんだよ」

「先生,ドンペリに何か言われて慌ててましたよね。そもそもドンペリ近かったし」

・・・

ははは,と笑ってごまかした。ごまかせてないけど。

「あと,ライン,なんでくれないんですか。」

「だから,個人的なやりとりは無理だって・・・」

「進路の相談ですって。」

・・・

そう言われると何も言えない。

生徒を疑うなんて厳禁だ。

素直に騙されて,ラインを送るのが一番丸く収まる方法なのか。

「とにかく,待ってますから。俺」

そう言って和也君は自習室に戻っていった。

なんだこれ・・・

仕事に戻るが,頭の中は全然集中できない。

まず,ドンペリから整理しよう。



どうしても木村先生の顔を見ておきたくて,無理して来ました




どういうこと?

ごめん,私の30年間の人生にそういう言葉はないから。

普通に考えると

顔をみたい→好き

だよね。

だけど,いやまさかドンペリが私を好きとかある?