そんなとき思い出した。 いつだったか誰かが言ってた言葉を。 「七夕の日が曇っていて天の川が見えないのは、彦星と織姫が1年に1度だけあえる大切な日を壊されたくないから」だって。 そう考えたら、七夕の日が曇っていてもいいような気がした。 会いたくても会えない。 一緒にいたくても、少しだけ話すだけでも許されない。 そんな魔法をかけられた2人に 辛くて悲しい魔法がとける 誰もが待ち望むその日を。