今日 たまたま煌さんが私用で外出の時間があり、私は兄の元に行く。

コンコン
「どうぞ。」

「なんだ寧々か?どうした?」

「あのね ちょっと大事な話をしていい?」

「ああ、もしかしたらあの件かな?今日は煌もいないしな…」

「お兄ちゃんは私の事大事?」

「何だよ、大事も世界一大事にしたい妹だよ。」

「じゃあさ、あの話はどう思った?」

「親父から聞いたやつか?」

「そう、この前私が早退した時に聞いた話…」

じっと兄を見つめていると…

「おいで寧々」

とお兄ちゃんが私を抱きしめて 優しく笑った。

「ごめんな寧々。多分あの時の俺の独占欲のせいで、親父が動いたんだ…」

へ?どういう事かな?

話が全く読めないし、お兄ちゃん大丈夫?と思う…

でも…兄はちょっと辛そうに話してくれた。
私は黙って 兄の話を聞いて泣いた…