はっ とした時は既に車に乗っていて マンションの近くまで帰っていた。

さっき話していた話は本当なの?信じられないし、私は今まで全然聞かされてなかった。

奏夢兄は知っている事?

父がそもそも この話を考えたっていうのが一番の厄介事なんだけど、私は納得なんて到底出来やしない。

考えれば考えるほど 答えはわからなくなるばかりだ。夢ならいいな…とちょっとこのリアルから逃げ出したい。

どうしてここまで思うのかさえ、自分でもわからないけど、簡単には 受け入れる話ではなかった…

「姫、今日は急に連れ出し 親父の会社に連れて行って悪かったな。だけど俺は…この話に乗り気なんだよ。だから、真剣に考えて 答えを聞かせてね。」

へ…煌さん、反対しないんだ。それもちょっと驚きだな…私はどうしたいんだろ?自分の未来さえ決められない 弱い私を誰か叱って欲しいと思った…