スィーツバイキングは 中々気分転換が出来て しかも美味しかった。

車に乗って 帰社するのかと思っていたら 煌さんが 寄り道をすると言う。

意味がわからない。今は就業時間内。しかも 会社のトップ3 仕事を放り出して スィーツバイキングも 堪能。その後 まだサボるとか あり得ないでしょう。

「煌さん、流石にもぅ戻らないと 社員に示しがつかないと思うのですが…」

「大丈夫だ姫、奏夢にも承諾得ているから、今日は帰らなくていいんだよ。」

「てか 帰さない。」

えっ今何て言った煌さん？

「姫、今から俺のお願い事聞いてよ。」

どんな話かもわからないのに、返事は出来ない。

「お願い事って何ですか？」

「ん、今はねぇ ある場所に来て欲しいかな？」

何か上手い事はぐらかされて 訳がわからない。

「姫、兎に角連れて行くから！」

この見た目王子に騙されちゃ駄目だ。私負けないで 気持ちをしっかり持つの…膝の上で手をぎゅっとして 平常心をキープする事に専念した。