昨日は勝手に実家に連れて行かれたので、早朝に自分のマンションに戻る

玄関で愛斗さんに会ってしまった…
「寧々、朝帰りとは お前どうゆう事かな?」

朝から超怖い…零度の冷たい視線と態度で、身体が縮こまる感じだ。

「昨日疲れて 兄の車で眠ってしまったんです。強制的に実家に送り連れ込まれたみたいで、仕方なく着替えをする為に戻りました」

何で私悪くないのに、言い訳みたいに焦ってんだろ?

「ふ~ん。そうなんだ。朝までエロい事でもしてたんだと 思ってたわ。まぁ俺には関係ないけどな…」

そ、そんな…。でも普通はそう思われても仕方ないか。

「これから意識ある時は 愛斗さんに連絡入れますね!朝ご飯食べたいんですが、私のも 用意ありますか?」

「あるから食べろ 用意してやる。今日は寧々が好きなフレンチトーストだぞ。」

「やった!私愛斗さんのフレンチトースト大好き!」

「寧々 はしゃぎ過ぎだっつの…ハハ!」

愛斗さんが 不機嫌から一気に機嫌よくなって一安心。

着替えて身なりを整え カフェテリアに行く。珍しく大翔さんがいる。

「大翔さん おはようございます。」

「あ、寧々。おはよう。今日は いつもの、寧々。前のが、好み。」

はっきりと伝えてくる人だな。
まぁ、わかるけど…

「寧々、これあげる」

大翔さんから チケットを2枚もらった。

「俺の作品、見てね。」

大翔さん、確か芸術家で すごい…個展を開くんだ。

「わぁ素敵 個展なんですね。是非 週末見に行きます。ありがとうございます‼」

ニコっ。としたら
ガタガタって狼狽えている大翔さん。

フフ…中々、わかりやすい態度の男の人だと 思った。