ウラガエシ


そうして来てみれば。

彼女は、いるんだ。
僕の気持ちを知ってか知らずか?

いや。

知ってるなら。
いつの間に?
彼女は僕の存在に気付いていながら、ずっと気付かないフリをしてきたのか?

だとしたら。

天性の小悪魔だ。

こうして僕の前に姿を見せて、反応を楽しんでいるんだろう。