「おい、またオマエかよ。このカギここに戻せって言われてるだろ」 ーさっき、確かに戻したのに 「オマエさぁ。長く続いたシゴト、ある?」 僕は好意を持ってからかわれているんだと、何度も言い聞かせて。 それでも足のスネに増えていく痣は、ふとした拍子に痛んだりして。 だんだん、笑えなくなる自分に気付いていた頃だった。