真っ白な骨が、真っ暗なトンネルから出て来て、母は本当に消えた。 佳祐は、呆然と骨壷を抱えたまま、それを眺めた。 『ちょっと、あなた、何してるのよ。貸しなさいよ、それ。』 ひょいと弘恵が、佳祐から取り上げた。 皆、ア然としたが一瞬の事だった。