俺は目を細めた。



どういう事だ?







「合格ですよ、若。
さ、行ってください。
葉月様はこの奥です。」




急に、川島から放たれる殺気が消え、堂島にいた頃のような柔らかく、あたたかい雰囲気になった。







「チッ……後で話してもらうからな」

「はい。…若、気をつけて」







俺は川島の隣を通り過ぎた。





ーガチャッ




「あっれー?君、堂島じゃん。いいの、敵陣にそれだけの人数で…いやぁ、騒がしいと思ったらこのせいか」








ふふっと笑うそいつは、皐月を撃ち、葉月を裏切らさせた飛山春希。