ーーーーーーー堂島組…


「お帰りなさい」


大きく厳つい男達が、綺麗に整列をして俺に頭を下げる。


昔言ったことがある。「出迎えをする暇があるなら仕事してくれ」と。
「決まりですから!!!!」って怒られたが。




「若、組長がお話があると」
「あぁ。分かった」

俺の後ろを秘書のようについてくるのは、俺の側近の新 圭斗(アラタ ケイト)。

「圭斗、近いうちに女を連れてくる」
「…えっ」




圭斗はありえねぇって顔で聞き返す。
「女…ですか?…若が…?どういうご関係の…」



こいつ、遊びの女だと思ってやがんのか…。
しょうがねぇか…。

「本命…女遊びはもうやってない」



ため息混じりでそういう俺に、「本命ですか」と呟きながらどこか、嬉しそうに笑う圭斗。

「今日の親父の話は…見合いだろうな」

「…えぇ…きっと」