俺は扉を殴った。

朝飯の食器は片されていない、リビングの扉は開いている、土足で上がったような足跡。







拉致られた…。







「優雅…電話」


ポケットの中で震える俺のスマホ。


「葉月…から」

薫達は俺の元に集まる。




俺はスピーカーにしてから出る。







『もしもし〜?堂島 優雅ぁ』

!!!!
嘘だろ…



『『heavy』だと思ったかぁー?』

「「「え?」」」
「どういう事?」

俺は混乱するみんなに言った。
「内藤組だ……」

「「「「「「!!!」」」」」」



腸が煮えくり返る。

組同士のケンカに一般人を巻き込むなんてな…。






今、俺が次期組長であり、若である堂島組と敵対関係にある内藤組。

確か…『heavy』のバックについていた組…。




「俺を潰したいなら俺に仕掛けてこい!!!!2人は関係ねぇ…解放しろ!!!」


真帆も心配だが、葉月の事が頭から離れない。