私が笑うと、笑うな。と私の頬をつついた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「優雅、行ってくるね」 「あぁ、気をつけろよ。…ごめんな、俺行けなくて。一週間くらい仕事優先になるから」 「はいはい、いいから。優雅も仕事頑張って」 今日は8時から仕事だってい優雅、久しぶりに登校する日だっていう私は、優雅より先に家を出た。 「葉月ちゃーーん!」 黒いバンが止まっていて、その車の後部座席のドアに寄りかかって立っている薫。