「分かりました…。紫苑さんの言う通りにします」
この時私の中にあったのは諦めだった。
一度でも村に帰る事ができたらという淡い期待を捨てた。
私は…鬼の姫として生きていくと決めてしまったのだ。
父さん…こんな娘でごめんなさい。
どうか元気で…。
この想いが父さんに届くようにと祈り、私の人としての想いは雨と一緒に流してしまおうと雨空を見つめた。
「決意は固まった?」
「はい」
紫苑さんの目を見て頷くと彼はしばらく私を見つめてから立ち上がる。
「なら、俺に着いてきて」
「あ、待ってください!」
私を待たずにすたすたと歩いて行くから見失わないように必死に着いていく。
一体どこへ向かうのだろうと思いながらついて行くと鍵のかかった部屋の前についた。
…というかここって私が来ていいところなのかな?
でも紫苑さんがいるから大丈夫…だよね?
「ここは鬼についての歴史が書かれている資料がある書庫だ。限られた者しか入る事ができない」
そう言いながら懐から小さな鍵を取り出して扉を開ける。
「わぁ…すごい…」
中に入ると目の前には大量の本がずらりと並んでいた。
所狭しと置かれた書物は中には字が読めないくらい掠れてしまった古そうなものもある。
「これ、全部読んでもいいものですか?」
「ああ。読んで鬼の事を勉強しろ。あんたの知能は子どもと変わらないくらいだからな」
「そ、そうですね…」
人間として育ったから、鬼としての教養は全くない。
子どもと言われて苦笑いを浮かべたが、本当にその通りだから何も言い返せない。
この時私の中にあったのは諦めだった。
一度でも村に帰る事ができたらという淡い期待を捨てた。
私は…鬼の姫として生きていくと決めてしまったのだ。
父さん…こんな娘でごめんなさい。
どうか元気で…。
この想いが父さんに届くようにと祈り、私の人としての想いは雨と一緒に流してしまおうと雨空を見つめた。
「決意は固まった?」
「はい」
紫苑さんの目を見て頷くと彼はしばらく私を見つめてから立ち上がる。
「なら、俺に着いてきて」
「あ、待ってください!」
私を待たずにすたすたと歩いて行くから見失わないように必死に着いていく。
一体どこへ向かうのだろうと思いながらついて行くと鍵のかかった部屋の前についた。
…というかここって私が来ていいところなのかな?
でも紫苑さんがいるから大丈夫…だよね?
「ここは鬼についての歴史が書かれている資料がある書庫だ。限られた者しか入る事ができない」
そう言いながら懐から小さな鍵を取り出して扉を開ける。
「わぁ…すごい…」
中に入ると目の前には大量の本がずらりと並んでいた。
所狭しと置かれた書物は中には字が読めないくらい掠れてしまった古そうなものもある。
「これ、全部読んでもいいものですか?」
「ああ。読んで鬼の事を勉強しろ。あんたの知能は子どもと変わらないくらいだからな」
「そ、そうですね…」
人間として育ったから、鬼としての教養は全くない。
子どもと言われて苦笑いを浮かべたが、本当にその通りだから何も言い返せない。


