気に入られても困るし!
昨日言ってたこと本当だったの!?
忘れてくれとか言ってたくせに。
というか寧ろ嫌われた方が良かったのかも…。
「ほ、本気ですか、日向さん」
「本気もなにもお前が生まれた時から俺たちは本来婚約していた。今に始まったことではない」
「私は知りませんよそんな事。勝手に話を進めないでください。…話変わりますけど早くどいてくれませんか」
視界が日向さんの顔しか見えなくて生きた心地がしない。
「ならば時雨と呼べ。でないとどかない」
何なのよ急に。
でもそれだけなら簡単ね。
「時雨さん」
「さんはいらない」
「し、時雨…」
私が呼び捨てにすると満足そうな笑みを浮かべてやっとどいてくれた。
はぁ…これでまともに息が吸える。
「ちなみにこれからは時雨と呼ぶように。もし破ったら…どうなるか」
そう言って不敵な笑みを浮かべる。
嘘でしょ?
しまった…はめられたわ。
「わ、私…絶対あなたと結婚しませんから!」
これだけはっきり言えば諦めてくれるだろうと思った。
だけど…。
「そう言っていられるのも今のうちだ。お前は俺を好きになる」
すると中庭からさっと風が吹いて私の髪の毛が靡いた。
なんて自信満々な…。
それほど自分に自信があるのか、それともただの強がり?
まあどちらにしても私は彼に気に入られてしまったことには違いない。
かと言って私は味方としては認めていないわ。
こんなわがままで俺様なぼんぼんなんか好きになるもんですか。
私は改めて心に誓うのだった。
昨日言ってたこと本当だったの!?
忘れてくれとか言ってたくせに。
というか寧ろ嫌われた方が良かったのかも…。
「ほ、本気ですか、日向さん」
「本気もなにもお前が生まれた時から俺たちは本来婚約していた。今に始まったことではない」
「私は知りませんよそんな事。勝手に話を進めないでください。…話変わりますけど早くどいてくれませんか」
視界が日向さんの顔しか見えなくて生きた心地がしない。
「ならば時雨と呼べ。でないとどかない」
何なのよ急に。
でもそれだけなら簡単ね。
「時雨さん」
「さんはいらない」
「し、時雨…」
私が呼び捨てにすると満足そうな笑みを浮かべてやっとどいてくれた。
はぁ…これでまともに息が吸える。
「ちなみにこれからは時雨と呼ぶように。もし破ったら…どうなるか」
そう言って不敵な笑みを浮かべる。
嘘でしょ?
しまった…はめられたわ。
「わ、私…絶対あなたと結婚しませんから!」
これだけはっきり言えば諦めてくれるだろうと思った。
だけど…。
「そう言っていられるのも今のうちだ。お前は俺を好きになる」
すると中庭からさっと風が吹いて私の髪の毛が靡いた。
なんて自信満々な…。
それほど自分に自信があるのか、それともただの強がり?
まあどちらにしても私は彼に気に入られてしまったことには違いない。
かと言って私は味方としては認めていないわ。
こんなわがままで俺様なぼんぼんなんか好きになるもんですか。
私は改めて心に誓うのだった。


