「…十六年前、人間たちが私たちの村を襲ってきたのです」
「…それ、本当…?」
そんなはずない。
だって秋彦おじさんは何百年前の出来事以来何も起きなかったって言っていた。
しかしふみさんは小さく頷く。
「その頃は結界がなかったものですから私たちも急な奇襲に冷静に対応することができず、今の若君方のご両親皆命を落とされてしまったのです。もちろん珠々様の父君も…」
ふみさんが嘘をつくはずがない。
そうなるとおじさんや父さん…村の大人たちはこの事実を知っていた。
じゃあなぜ私や小夜たちにはだまっていたの?
どこまで隠し事をしているのだろう。
大好きな人たちがいる村で育ったのに、私の本当の両親が殺された事実に怒りなのか悲しみなのかよく分からない感情がこみ上がってくる。
「そんな中、母君は珠々様をお助けしようと竹林の方へ逃げて行ったと聞いています。恐らくそこで母君は命を落とされ、珠々様は人間の村へ連れ去られたのでしょう」
「そんな事が…」
もしかしたら私の母さんと父さんはそこで出会っていた?
でも鬼である母さんは人間の父さんに私を預けるだろうか。
一体どんな事があって私は生かされたのだろう…。
その事実は父さんにしか分からない分からないのかもしれない。
「ああ…お可哀想に珠々様…。人間の暮らしはさぞお辛かったでしょう」
ふみさんは嘆くように私のために涙を流していた。
でも…
…辛い?
ううん、それは…
「…それ、本当…?」
そんなはずない。
だって秋彦おじさんは何百年前の出来事以来何も起きなかったって言っていた。
しかしふみさんは小さく頷く。
「その頃は結界がなかったものですから私たちも急な奇襲に冷静に対応することができず、今の若君方のご両親皆命を落とされてしまったのです。もちろん珠々様の父君も…」
ふみさんが嘘をつくはずがない。
そうなるとおじさんや父さん…村の大人たちはこの事実を知っていた。
じゃあなぜ私や小夜たちにはだまっていたの?
どこまで隠し事をしているのだろう。
大好きな人たちがいる村で育ったのに、私の本当の両親が殺された事実に怒りなのか悲しみなのかよく分からない感情がこみ上がってくる。
「そんな中、母君は珠々様をお助けしようと竹林の方へ逃げて行ったと聞いています。恐らくそこで母君は命を落とされ、珠々様は人間の村へ連れ去られたのでしょう」
「そんな事が…」
もしかしたら私の母さんと父さんはそこで出会っていた?
でも鬼である母さんは人間の父さんに私を預けるだろうか。
一体どんな事があって私は生かされたのだろう…。
その事実は父さんにしか分からない分からないのかもしれない。
「ああ…お可哀想に珠々様…。人間の暮らしはさぞお辛かったでしょう」
ふみさんは嘆くように私のために涙を流していた。
でも…
…辛い?
ううん、それは…


