黒の村娘といにしえの赤鬼

屋敷の中は本当に広くて、本物の貴族の屋敷だ。
私の家の何倍あるのだろうと思ったところで想像もつかない。


「珠々姫様、ただいまお越しになられました」


ふみさんがそう言うと目の前の襖が開かれる。

すると中にいた鬼たちの視線が一斉に私に注がれた。

一人は日向さん。
一人は青髪に青の瞳の鬼。
もう一人は金髪に緑の瞳の鬼。

あれ…あの二人ってもしかしたら竹林で見た二人?


…うん、たぶんそうだ。
遠くからしか見ていないけどなぜか確信があった。