村の裏道を通ってたどり着いたのは一際大きな門を構えた入口だった。
門の周りは塀で覆われていて中の様子を見る事はできない。
この先が日向さんの住む家があるのだろうか。
「俺だ、今帰った」
「お帰りなさいませ」
門番はそう言うと大きな門を開いて私たちは中へと足を踏み入れた。
「わぁ…すごい」
目の前にはまるで上流階級の人が住むような庭園が広がっていた。
池があり、丁寧に整えられた木や草。
そして家というよりとても立派なお屋敷が建っている。
こんな所に住んでいるなんてやっぱり日向さんはただ者ではない。
「とりあえずここから先は他の者に任せる。準備ができたらまた俺の所に来い」
「わ、分かりました」
すると日向さんと入れ替わりで一人の女性がやって来た。
「あなた様が…珠々姫様…!」
驚いたような懐かしむような表情で私を見つめるその鬼は緑色の髪に緑の瞳をもつ五十代くらいの女性だった。
「あ、あの…」
「…はっ!申し訳ございません。私の名前は灰原ふみ(はいばらふみ)と申します。本日から姫様の身の回りのお世話をさせていただきます」
「よろしくお願いします、ふみさん」
「敬語なんていけません。砕けた口調でお願い致します」
「そう…?じゃあよろしくね」
「はい!」
門の周りは塀で覆われていて中の様子を見る事はできない。
この先が日向さんの住む家があるのだろうか。
「俺だ、今帰った」
「お帰りなさいませ」
門番はそう言うと大きな門を開いて私たちは中へと足を踏み入れた。
「わぁ…すごい」
目の前にはまるで上流階級の人が住むような庭園が広がっていた。
池があり、丁寧に整えられた木や草。
そして家というよりとても立派なお屋敷が建っている。
こんな所に住んでいるなんてやっぱり日向さんはただ者ではない。
「とりあえずここから先は他の者に任せる。準備ができたらまた俺の所に来い」
「わ、分かりました」
すると日向さんと入れ替わりで一人の女性がやって来た。
「あなた様が…珠々姫様…!」
驚いたような懐かしむような表情で私を見つめるその鬼は緑色の髪に緑の瞳をもつ五十代くらいの女性だった。
「あ、あの…」
「…はっ!申し訳ございません。私の名前は灰原ふみ(はいばらふみ)と申します。本日から姫様の身の回りのお世話をさせていただきます」
「よろしくお願いします、ふみさん」
「敬語なんていけません。砕けた口調でお願い致します」
「そう…?じゃあよろしくね」
「はい!」


