赤い髪に金の瞳。
間違いなくあの時の鬼だった。
日向というのはこの鬼だったんだ。
結構偉い立場らしいし、頼めばここから帰してもらえるかもしれない。
「やはりお前だったんだな」
「はい。私、もう一度お礼を言いたくて。あれから父は元気になりました。本当にありがとうございます。」
「それはよかった」
小さく微笑む彼につられて私も笑った。
この鬼は少しは話が通じる鬼なのかもしれない。
「それだけ伝えたくて…。私はすぐ帰ろうと思います。どうかここから出してもらえませんか?」
「出してはやろう。だが…帰すわけにはいかない」
「…え?」
間違いなくあの時の鬼だった。
日向というのはこの鬼だったんだ。
結構偉い立場らしいし、頼めばここから帰してもらえるかもしれない。
「やはりお前だったんだな」
「はい。私、もう一度お礼を言いたくて。あれから父は元気になりました。本当にありがとうございます。」
「それはよかった」
小さく微笑む彼につられて私も笑った。
この鬼は少しは話が通じる鬼なのかもしれない。
「それだけ伝えたくて…。私はすぐ帰ろうと思います。どうかここから出してもらえませんか?」
「出してはやろう。だが…帰すわけにはいかない」
「…え?」


