そんな生活を続けていたある日、あたしは盗みに失敗した。


いつにもまして店主はイライラしていたらしい。

その日はいつもよりひどい仕打ちをされた。

ボロボロになりつつ逃げることに成功したあたしは狐の姿になりそのまま森の方へ逃げた。

しかし、いつもより傷を負っていたせいで足元はふらついた。

そして小道にでたとき、ついに倒れてしまった。