『……ん』







目が覚めるとそこはいつも私が見慣れている部屋の風景ではなく違った部屋の風景が広がっていた。







「お、おきたか?」






まだ寝起きで頭がぼーっとしている間、隣から聞きなれた声がした





『え?あれ、新?なんで…?』





「なんでって、お前が見舞い来てくれて看病してくれたあと爆睡したんだろ」





新にそう言われてさっきまでの出来事をすべて思い出す。



『あー、そういやそんなこともあったね』






「いや。ついさっきの出来事な

に、してもお前凄いな」






『うん。私は凄いのは元からだけどなにがだい?』








「いや、起きて台所いったら氷が溶けてまわりびしょびしょだわ、タオル取りに行ったのか脱衣所の周りぐちゃぐちゃだわある種の才能だと思うぞ」






『あ、氷は忘れてた。
タオルは制服にかごが引っかかちゃってそのままばらーっと、ね?』







「ね?じゃねーわ!

ま、見舞いはありがとう。結構助かった」






『いーよ、1ヶ月毎日ジュース1本で』






「あ?!お前ほんと雰囲気もくそもねぇな」






『え?今雰囲気もくそもあった?』







「もうなんかお前と話してると全てがどうでも良くなってくるわ……

てか、夜遅いだろ?送ってく」







『え?』







新にそういわれ壁にかけてあった時計を確認すると短い針が八時を指していた。