「……き…ざき……」


「んー…」



誰かが私を呼んでいて、その声で全ての感覚が戻ってきた。

ここは、ベッドかぁ。


「おい、島崎」


「…は……い……」



ん?

ちょっと待てよ。

この声は…


「大丈夫か?」


「先生っ!!」


目を開いた瞬間、好きな人の顔が飛び込んできて、驚いて起き上がる私。


ゴツン。


「いっ、て…」


「いたぁ……」


そのせいで私と先生のおでこが正面衝突。



てか何?

ここどこ?

バレーは?


あれ?


「お前なぁ、もうちょっと注意力を…」


呆れた顔をする先生を他所に私は疑問を投げかける。


「先生、バレーは?みんなは?ここで何してるの?」


保健室だってことは分かった。

この匂いは他にない。


でも何でここにいるんだっけ?