うん、やっぱ遠回りしようかな。
ひとけの無い路地裏へと足を切り替える。
狭い細道をゆっくりと歩く。

夏なのにひんやりとしていた。
道を抜けると、周りは畑しかない田舎道で、ぽつぽつと不規則に並ぶ外灯が唯一足元を照らしていた。