キミを奪いたい





────ビックリした、なんて言葉じゃ済まないぐらい驚いた。


声なんか出るどころか逆に喉奥に引っ込んでしまい、あまりにも驚きすぎてすぐには振り返られなかった。


とりあえず早鐘のように波打つ心臓を落ち着かせようと、胸元をぎゅっと強く握りしめる。


そして、ふぅ、と小さく息を吐いておそるおそる振り返ってみると……



「ひゃぁぁぁぁぁ!」



すぐ目の前に顔のドアップがあって、私はオバケでも見たかのように絶叫をあげながら盛大に飛び退いた。













「なっ……!」



なんでここにいるの!?



目の前にいるのはさっきまで尾行していた金髪の男の子で。

CLUBの前にいるはずなのになんで背後から現れたのか分からない。




「な、なんで……?」


私と同じ目線のままのでいる男の子にそう投げかければ、ニカッと悪戯っ子のように笑った男の子。

かと思えばすぐに真顔に戻って。




「────ねぇ、俺になんの用?」




スッと細められた双眸に、背筋がぞわっと粟立った。