キミを奪いたい



とりあえず男たちの動向を見ようと思い、ちらりと大通りを覗いてみる。

すると、ちょうど歩き始めようとしたところで、慌てて大通りに飛び出した。



お兄ちゃんと陽沙ちゃんの姿はもう見えない。ってことは、どこにも寄らずに帰ったんだろう。




……良かった。これでお兄ちゃんにバレる心配はない。

けど、安心は出来ない。慎重にいかなきゃ。




ある程度の距離を保ちつつ、不自然に見えないように辺りを見渡しながら彼らの後を追いかける。





数メートル先で談笑しながら歩いている男たち。

人数は三人で、さっき電話をしていたのは真ん中の人。髪の毛が金髪だから覚えやすい。

左右の二人も明るめの髪色だけど、真ん中の人みたいに透き通るような金髪じゃない。