***
「お兄ちゃん、ごちそうさま」
「あぁ、また一緒に来ような」
考えごとをするといつも上辺だけの会話になってしまう私。
今なんかまさにそうで。
私の頭をクシャっと撫で上げたお兄ちゃんに「うん」と愛想の無い返事をして、すっかり暗くなった空をぼんやりと見上げた。
私のモヤついた胸中とは正反対な、キラキラと澄んだ夜空。
いつもなら『綺麗だなぁ』と夢中になって眺めるのに、今はただぼんやりと見ているだけ。
そんな私をお兄ちゃんはいつものように夢中になって眺めているのだと思ったみたいで、「行くよ」と私に一言投げかけて先に陽沙ちゃんと歩き始めた。
はぐれないようにと私もすぐに歩き始め、目の前を歩く二人を夜空と同じようにぼんやりと見つめる。
手を繋ごうと、そっと陽沙ちゃんに手を伸ばしている兄ちゃん。
自然と手を繋ぐそのしぐさに、良いなぁなんて感動していたら、
「ちょ、怜乃……!」
あと一歩のところで陽沙ちゃんに手を払われてしまった。
それでもお兄ちゃんは諦めようとはしなくて、執拗に陽沙ちゃんと手を繋ごうと手を伸ばし続ける。
それを顔を赤らめながら拒絶し続ける陽沙ちゃん。
きっと、恥ずかしがって拒絶している陽沙ちゃんが可愛くて仕方ないんだと思う。
「お兄ちゃん、ごちそうさま」
「あぁ、また一緒に来ような」
考えごとをするといつも上辺だけの会話になってしまう私。
今なんかまさにそうで。
私の頭をクシャっと撫で上げたお兄ちゃんに「うん」と愛想の無い返事をして、すっかり暗くなった空をぼんやりと見上げた。
私のモヤついた胸中とは正反対な、キラキラと澄んだ夜空。
いつもなら『綺麗だなぁ』と夢中になって眺めるのに、今はただぼんやりと見ているだけ。
そんな私をお兄ちゃんはいつものように夢中になって眺めているのだと思ったみたいで、「行くよ」と私に一言投げかけて先に陽沙ちゃんと歩き始めた。
はぐれないようにと私もすぐに歩き始め、目の前を歩く二人を夜空と同じようにぼんやりと見つめる。
手を繋ごうと、そっと陽沙ちゃんに手を伸ばしている兄ちゃん。
自然と手を繋ぐそのしぐさに、良いなぁなんて感動していたら、
「ちょ、怜乃……!」
あと一歩のところで陽沙ちゃんに手を払われてしまった。
それでもお兄ちゃんは諦めようとはしなくて、執拗に陽沙ちゃんと手を繋ごうと手を伸ばし続ける。
それを顔を赤らめながら拒絶し続ける陽沙ちゃん。
きっと、恥ずかしがって拒絶している陽沙ちゃんが可愛くて仕方ないんだと思う。


