キミを奪いたい



ギャハハハと、下品な笑い声が鼓膜に張りついて気持ち悪い。

けど、不快感を顔に出せばお兄ちゃんに気づかれるから、必死に顔に出さないように我慢する。



「こちらのお席にどうぞー」

「っ」


運が悪いことに、お兄ちゃんの真後ろのテーブル席に通された男たち。

席に着いても男たちのリョウへの不満は止まることを知らない。





「っていうか、アイツに食われてんのお前の女だけじゃねぇだろ?」

「あー、そういや他のヤツも言ってたわ。ソイツは自分の女じゃなくて狙ってた女だって言ってたけどな。まぁ、お前みてぇに自分の女じゃねぇからそこまでキレてはなかったけど悔しがってたわ」

「ハッ。いいよなー顔の良いやつは。なんもしなくても女が寄ってくんだもんな」

「それそれ。俺もあんな顔良かったら遊びまくんのに」

「俺も俺もー」