「お兄ちゃんはデザート食べないの?」
「うん。まだ肉あるし」
「そっか」
そりゃそれだけ食べたらデザートなんか食べられないよね。
残っているお肉を焼こうとしているお兄ちゃんを見てたらなんだか胸焼けがしてきて、手元にあったお水をコクリと喉に流し込み、ふぅと小さく息を吐く。
────と、その時、お兄ちゃんの背後からお客さんらしき人たちが店員さんに連れられて歩いてきた。
パッと見、年が近そうな男の子たち。
見るからに不良っぽい格好な男の子たちに思わず顔を隠してしまう。
見た目が不良っぽいからって、どこかのチームに入ってるって決めつけるのは間違ってるんだろうけど、用心するに越したことはない。
別に用もないのに、テーブルの下で携帯を触り、彼らが通り過ぎるのを待つ。
「ったく、アイツほんと信じらんねーわ」
「ハハッ、仕方ねぇーよ。相手はあのリョウだろ?そりゃお前の彼女も浮気するっての」
「っ、」


