キミを奪いたい



「ねぇ、デザート食べる?」

「食べる!」
「食べる!」

「二人ともダイエットする気ないよね」

「……うっ」
「………」



なにも言い返せない私と陽沙ちゃん。

そんな私たち二人を満面の笑みで見てくるお兄ちゃんは、心の底から楽しんでいるように見える。



「きょ、今日は陽沙ちゃんとご飯だもん。だからいいの!」



そうだよ。今日は久しぶりに陽沙ちゃんと晩御飯食べに来たんだもん。今日ぐらいダイエット気にせずに食べたい。



「私、このパフェ食べたい!」

「私も同じのにしよっと」

「はいはい」



ヤケ気味に一番豪華なパフェを注文した私と陽沙ちゃん。

お兄ちゃんは苦笑しながらすぐ近くにいた店員さんを呼んで注文してくれた。