「ほんとよく食べるよね、怜乃って」
見かけによらず大食いのお兄ちゃん。
けど、決して太っているわけではなく、かと言って華奢ってわけでもない、いたって普通の体型。
こんなに食べて全然太らないなんて本当にうらやましいよ。
「同じ遺伝子なのになんで私って太りやすいんだろう」
「なに言ってんの。あやの全然太ってないでしょ」
「そうだよ。それなら私の方が────」
「陽沙も太ってないから」
「ちょっ、ちょっと!つままないでよ!」
むにっと陽沙ちゃんの脇腹をつまんだお兄ちゃんに陽沙ちゃんの鉄拳がお見舞いされる。
「もうお兄ちゃん、デリカシー無さすぎ」
私もいつもお兄ちゃんに頬っぺたやら腕やら抓まれるから、陽沙ちゃんの気持ちが良く分かる。
意地悪も愛情表現だよ、と元幹部たちに言われるけど、そんな愛情表現、正直いらない。
頬っぺたも腕もお腹も、本当に気にしてるんだから!


