キミを奪いたい



「……っ、」



真っ先に目に飛び込んできたのは、力強い光を灯した吸い込まれるような漆黒の瞳。


そして、サラサラの茶髪から覗くくっきり二重の切れ長の瞳と、外国人のような高い鼻梁。


肌なんて暗くても分かるぐらいきめ細かくて、まるで女の子のように白い。

学校にいたら間違いなくモテる部類の人間だろう。


けど、私が惹かれたのは、その整った顔ではなく、真っ先に目に飛び込んできた漆黒の双眸だった。


私をまっすぐ見据えるその漆黒の瞳は、まるで暗闇に浮かぶ綺麗なお月様の様で……



「綺麗……」



──気づけば、本人を前にしてそう口にしていた。